アプローチ
東京都中野区N病院の医療相談員Yさんからお電話をいただいた。
「脳梗塞で入院した79歳の女性高齢者の方の加療が終わったため、近々の退院をお勧めしている。」
「鼻腔経管栄養のためご自宅では介護が困難なので、受け入れ可能な介護付有料老人ホーム等介護施設を至急探してほしい」との要請であった。
ご家族とは翌日病院にて医療相談員Yさん立会いの上で面談の運びとなった。
面談
患者さんの状況を確認すると三回目の脳梗塞で倒れられ、後遺症として嚥下障害が発生、胃ろうにするか鼻腔経管栄養にするか検討したがご家族が鼻腔経管栄養を選択したとのことで、鼻には栄養補給のためのチューブが差し込まれていた。
その他転倒した際に左肩を骨折し軽い障害さらに認知症があった。
殆ど寝たきりの状態で、こちらの呼びかけにも反応は薄い。介護5の重介護である。
ご家族は娘さん2人で、経済的理由から遠くても良いので料金のできるだけ低いところを紹介して欲しいとのご要望である。
鼻腔経管栄養対応有料老人ホームのご提案
当センターでは、利用料が低額で鼻腔経管栄養対応可の
JR武蔵野線埼玉県川口市A
東京メトロ東西線東京都江戸川区B
の2箇所の介護付有料老人ホームを選定し、空室を確認したところ幸いにも1.2室の空きがあったため、ご家族に至急提案の上、直ちに見学の予約を取った。
どちらも入居一時金150万円前後、月額利用料15~16万円、これに介護保険1割負担と諸雑費が加わる。
ご見学
まずJR武蔵野線埼玉県川口市の介護付有料老人ホームAをご家族と同行見学する。
ここは、クリニック併設であり、共用部分が少なく住居というよりは病院に近い構造で重介護向けの施設である。
次に東京メトロ東西線東京都江戸川区の介護付有料老人ホームを同行見学する。
ここは入居者が千差万別で、共用部分が多く住居という感じがする。
鼻腔経管栄養の為食費について通常食の半額程度ですむので、当センターで食費値下げを交渉、介護付有料老人ホームB側が応じてくれ、また、退院時病院からの送迎も介護付有料老人側が無料で行うこととなったため、ご家族が介護付有料老人ホームBに入居を希望し直ちに入居手続きに入った。
ご入居後、鼻腔経管栄養はご本人に不快感が伴うことと事故が起きやすいという観点から、ご家族とホーム側が相談の上でご本人の胃ろうの手術を行い、現在に至っている。
首都圏有料老人ホーム紹介センターには、このほかにも鼻腔経管栄養の方のたくさんのご相談事例がございます。安心してご相談ください。